フィレンツェの秋は文化の秋。
寒い冬が訪れるまでの徐々に短くなっていく日を惜しむかのごとく、イベントが目白押しです。
先週の土曜日3日から今週の日曜日11日までフィレンツェの街中ではフローレンス2012 (
Florens2012) という文化遺産・環境のビエンナーレが開催されています。
期間中に行なわれる様々なコンベンションには参加したことはないのですが、付随して行なわれる街中でのインスタレーションは街の様子をすっかり変えてしまう、とても興味深いものです。
2年前はドゥオーモ広場にピサの斜塔のある広場のように芝生が敷き詰められたのですが、今年はオリーブ畑に変身していました。
期間が過ぎてもこのままにすればいいのに思うくらい魅力的な風景です。
上の写真でドゥオーモの手前にある洗礼堂では、フィレンツェを代表する歴史的著名人ブルネレスキ、ドナテッロ、ミケランジェロによるキリストの磔像が同時に展示という贅沢なイベントが開催されていますが、いまだかつて見たことのないような入場者の列が出来ていて入っていません。。。
そして、今年はサンタ・クローチェ広場もイタリア人アーティスト、ミッモ・パラディーノ (
Mimmo Paladino) の手によりガラリと姿を変えていました。
広場一杯に大理石の砂利が敷き詰められ、大理石の大きな塊が十字架状に配置され、アーティストの作品がちりばめられています。
このインスタレーションは参加型で、アーティストは観客が作品によじ上ったり大理石に表面に書き込んだり彫ったりと何らかのアクションを起こすことを望んでいます。
実際ペンで象られた沢山の手形を見たのですが、いわゆる落書きは一切見かけませんでした。
以下にアーティストの彫刻の写真を何枚か。
商業アートとは違う、彫刻の空間を支配する力を改めて感じさせるインスタレーションです。
先週の土曜日からJUGEMテーマ:
アート・デザイン